[soudan 11033] 譲渡所得の取得費の計算
2025年5月22日

税務相互相談会の皆さん

下記について教えて下さい。


【税  目】

所得税<譲渡所得>(武田秀和税理士)


【対象顧客】

個人


【前  提】

Aは自己の所有する次の3階建建物をR7年6月に譲渡する予定です。

《建物》

  平成20年4月新築 居宅・治療院 3階建

  1階(35%)をAが代表の同族会社に鍼灸院として貸付け

  2階、3階(65%)はAの居宅として使用

  (※H20年4月から1階の35%は変更なし)


《R6年青色申告決算書(不動産所得)の減価償却の計算》

  取得価額40,000,000円 定額法 耐用年数27年、償却率0.038

R5年末未償却残高 5,621,000円

本年分の普通償却費1,520,000円

本年分の必要経費算入額 1,520,000円×35%=532,000円

R6年未償却残高  5,089,000円(ヌ)


【質  問】

併用住宅を譲渡にあたり、

「居住用部分」と「貸付用部分」を分けて譲渡所得を計算し、

「居住用部分」については、

居住用財産の3,000万円の特別控除の特例を受ける予定です。

そこで、譲渡所得の取得費の計算について質問です。


『R6年青色申告決算書(不動産所得)の減価償却の計算』の

(ヌ)欄の未償却残高は、取得費の計算に影響せず、

居住用部分」と「貸付用部分」それぞれ分けて、


〇居住用部分は、取得価額2,600万円(4,000万円×65%)から、

取得から売るまでの経過年数分の償却費相当額

(X:旧定額法、耐用年数×1.5で計算)を控除した金額が、取得費となり、次の金額になる。


  X=2,600万円×0.9×0.025(※1)×17年(※2)=9,945,000円で

取得費=26,000,000-9,945,000=16,055,000円

  (※1)27年×1.5=40年 旧定額法償却率0.025

  (※2)H20年4月からR7年6月 17年3か月⇒17年


〇貸付用部分は、取得価額1,400万円(4,000万円×35%)から、

取得から売るまでの経過年数分の償却費相当額(Y:定額法、耐用年数で計算)を

控除した金額が、取得費となり、次の金額になる。


  Y=1,400万円×0.038(※1)×17年3か月(※2)=9,310,000円

取得費=14,000,000-9,310,000=4,690,000円

 (※1)27年 定額法償却率0.038

 (※2)H20年4月からR7年6月 17年3か月


【参考条文・通達・URL等】

なし



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